終活=「死の準備」ではない。「これからの長い人生の安心」のために
終活というと、家族との話し合いや専門家との相談が必要に思われがちですが、最初の一歩は「自分ひとり」で、静かに・じっくり始めることができます。
ここでは、「終活を始めたいけど何から手をつけていいかわからない」という方のために、まずは自分ひとりだけで進められる内容を厳選して紹介します。
1. 所有しているものをリストアップする(物・契約・お金)
まずは紙やメモアプリに「自分の資産や契約の棚卸し」をするだけでも立派な終活です。以下のような情報を、あらためてリストアップし、整理をしてみましょう。
- 銀行口座、保険、年金、証券口座
- クレジットカード、サブスクリプション契約
- スマホ、PC、デジタルサービス(Google、Apple、SNS)
- 賃貸契約や不動産の所有状況
- 保管している現金や貴金属、ローンの有無
2. エンディングノートの下書きを始める
エンディングノートは「遺言書」とは違い、法的効力はないものの、自分の意思や暮らしの情報をまとめておくツールです。まずは以下の項目から始めてみてください。もちろん、普通のノートでも構いません。
- 基本情報(氏名・連絡先・生年月日など)
- 持病や常用薬
- 緊急時に連絡してほしい人
- 自分のパスワード・端末ロック方法(手書きでも可。保管には気をつけてください。)
- ペットの有無、葬儀や供養の希望(あれば)
空欄があっても問題ありません。少しずつ埋めていけばOKです。
3. 「残したいデータ・消したいデータ」を整理する
「自分しか知らないデジタル資産」を、見える形にしておく。残したいもの・残したくないものと整理しておくことが安心につながります。
- Googleフォト・iCloudの写真整理
- メモ帳・メール・SNSの見直し
- 不要なアプリ・ファイルの削除
- 残したい画像・動画を1つのフォルダにまとめる
- パスワードの整理(手帳やパスワード管理アプリの使用)
4. 「誰に何を託したいか」を考えてみる
まだ伝えなくてもOK。「誰が適任か」を自分の中で整理することが大切です。
仮に決める気持ちで書き出してみましょう。
- 両親、兄弟、パートナー、友人…
- 財産、スマホ、家、ペット、写真など、それぞれの「引き継ぎ先」を想像する
5. 「やり残したこと」や「伝えたい想い」を書き出す
遺書としてではなく、今を生きる自分の棚卸しとして書いておくことがポイントです。長い人生、まだまだやりたいこと、達成したいことがあれば、思い切って書き出してみましょう。何歳のときにどんなことをするか、人生設計にもなるはずです。
- やりたいことリスト(バケットリスト)
- 誰かに伝えたいけれど、まだ言えていないこと
- 感謝・後悔・願いなど、自分の内側にある感情
「人に頼る前に、自分のことを知る」終活を
終活は、誰かのためでもあり、何より自分自身が安心して生きるための作業です。
誰かに話すのが難しいときは、「自分だけでできる範囲」から着手することで、十分な第一歩になります。
まずは気軽に、何から始めてもOK!あなたのことを書き出してみてくださいね。応援しています!
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