「終活」って聞くと、ちょっと身構えませんか?
「終活」という言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
「まだ早い」「親がやるもの」「ちょっと縁起でもないかも」——そんな風に考える方も少なくないと思います。
しかし最近では、30代・40代の人たちの間でも、「終活」が「自分ごと」として広がりはじめています。
それはなぜか?そして、何から始めればいいのか?
今回はこちらで「終活の基本」をわかりやすく、しっかりと解説します。
終活とは、「自分の人生を整える」活動
「終活(しゅうかつ)」とは、「人生の終わりに向けた活動」の略。
2009年ごろからメディアで取り上げられ、徐々に広がってきた言葉です。
一見、「死に向かう準備」に聞こえるかもしれませんが、実際はその逆。
終活は、「どう生きるか」を見つめなおす時間なのです。
「死ぬ準備」ではなく、「生き方の再設計」。
言い換えれば、これから先の人生を、自分らしく・安心して・後悔なく過ごすための 「棚卸し」のようなものです。
なぜ今、終活が注目されているの?
「終活」と聞くと高齢者向けの話に思われがちですが、最近は若い世代にも関係のあるテーマに変わりつつあります。その理由はいくつかあります。
高齢化と核家族化
親や家族に頼れない社会になりつつあり、自分のことは自分で決める必要性が増している
突然の事故や病気のリスク
元気に見える人でも、人生は何が起こるかわからない
デジタル遺品の問題
スマホ・SNS・ネット銀行など、私たちはたくさんの「デジタル資産」を持っている
「人生100年時代」への不安
長い老後を安心して生きるための備えが必要になる
こうした背景の中で、「元気なうちに、少しずつ整えておこう」という人が増えてきているのです。
終活って、具体的に何をするの?4つの整理
では、実際に終活ではどんなことをするのでしょうか?
大きく分けて、以下の4つの整理が基本です。
- 「モノ」の整理(生前整理)
使わないモノ・残したくないモノを手放すことで、心と暮らしが軽くなります。
遺品整理で家族に負担をかけないことにもつながります。 - 「ココロ」の整理
自分史をまとめたり、感謝や想いを手紙に残したり。
これまでの自分の人生を見つめ直し、「これから」を考えるきっかけになります。 - 「お金」の整理
保険、口座、クレジットカード、借入などの状況を把握し、必要に応じて見直す。また、相続や遺言の準備もここに含まれます。 - 「情報」の整理(デジタル終活)
パスワードやログイン情報、SNS、サブスク契約、写真など。
スマホの中には「あなただけが知っている情報」がたくさんあります。
よくある終活の「誤解」と「つまずきポイント」
たとえば、「親に終活しておいてほしいなんて言いづらい…」という声は本当によく聞きます。
でも実は、元気なうちだからこそ冷静に、柔軟に話せるチャンスでもあるのです。
「最近、自分でも終活のこと考えはじめてさ」
そんな風に「自分ごと」から切り出すと、案外スムーズに会話が進むこともあります。
| よくある誤解・悩み | 実際は… |
| 終活=遺言を書くこと? | もっと広い。日常の片付けや気持ちの整理も含む |
| 終活=高齢者だけのもの? | 30代40代でも必要。むしろ早く始めると◎ |
| 死を意識する=縁起でもない | 実は「生を見つめる」ポジティブな行動 |
| 親が元気だから、死後の話はまだ早い気がする | 実は「元気なうち」がベストタイミング!判断力があり選択肢も多い |
| 家族とどう話せばいいかわからない | 「終活=生き方を考える時間」と伝えると自然に会話が始まることも |
終活は「今」を整えることで、未来がラクになる
終活というと「まだ先の話」と感じるかもしれません。
でも、終活は「死の準備」ではなく、「今をよりよく生きる」ための行動です。
自分のために
大切な人のために
未来の安心のために
まずは、小さな一歩から始めてみませんか?
たとえば、スマホの中の写真を見直す。使っていない口座をひとつ解約する。
どんなことでも、立派な終活の第一歩です。あなたの終活を応援しています!
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