「終活はまだ早い?」その感覚、ちょっともったいないかもしれません。
「終活って、もっと年を取ってから考えるものじゃないの?」
そんなふうに思っている人は少なくありません。
でも実は最近、30代・40代の間でも終活を始める人が増えてきています。
きっかけは、「親の終活を考えるようになったから」「仕事や家庭が落ち着いてきたから」「身近な人のもしも、を経験したから」など、人それぞれ。
でも共通しているのは、
「自分の人生をどう生きるか」を考えるために、終活が役立つということです。
今回は、30代からの終活のメリットや始めどき、そして今の時代だからこそ必要とされている理由を、わかりやすくご紹介します。
なぜ30代で終活を考える人が増えているの?
いま、終活は「お年寄りのための活動」ではなくなりつつあります。
その背景には、社会やライフスタイルの大きな変化があります。
親世代の高齢化
「親の終活」が現実的な話題になってきた
人生100年時代
「老後が長すぎる」ことへの準備や不安の解消に
ミドルステージから始める病気や怪我
突然の病気や事故が他人事じゃなくなる年齢になってきた
そして特に、30代・40代の私たちが今こそ終活を意識すべき理由は次の3つにあります。
1.デジタル資産の所有が急増している
スマホ、SNS、クラウドストレージ、ネット銀行、サブスク契約…
現代の30〜40代は、紙ではなく「デジタルの中」に大切な情報をたくさん持っています。
でも、それって自分にしかわからないことが多くないですか?
もし突然のことがあったら。
残された家族は、写真のバックアップ場所も、使っていたサービスの契約も、何もわからずに困ってしまうかもしれません。
2. 資産の形が多様化している
現金や預金、不動産だけでなく、株式・ポイント・仮想通貨・保険・NFTなど、
私たちが持つ資産の種類はどんどん複雑化しています。
だからこそ、「自分がどんな資産を持っているか」を自分で整理しておくことが必要。
それをしておかないと、いざという時に家族が気づけず、大切なお金が埋もれてしまうことがあります。
3. 情報を共有できる人が減っている
核家族化や単身世帯の増加で、「いざという時に、自分の情報を託せる人」がいないという人も増えています。
家族やパートナーと同居していない、あるいは結婚していない。
そんな時代だからこそ、自分の情報を整理し、信頼できる人と共有したり、明文化しておくことが安心につながるのです。
30代で終活を始める4つのメリット
終活は「高齢になったらやるもの」と思われがちですが、実は元気な今だからこそできることがたくさんあります。
メリット①自分の意思で選べる
延命治療、介護、相続、供養の方法など、将来の選択肢は多岐にわたります。
体力も判断力もある今なら、「本当に望むこと」をじっくり考え、自分の意志で選ぶことができます。
メリット②暮らしとお金を整えるきっかけに
終活=「人生の棚卸し」。
保険や口座、クレジットカード、サブスクなど、「今の暮らしに本当に必要か?」を見直す絶好の機会です。
お金のムダも減らせて、生活もスッキリ整うメリットも。
メリット③親世代と将来の会話がしやすくなる
「終活ってさ、自分でもちょっと始めてみたんだけど…」
そんなふうに自分ごととして話せば、親との会話も自然に始められます。
親にいきなり「終活して!」と伝えるより、話しやすく、一緒に取り組めます。
メリット④ライフプランの再設計にもなる
30代は、結婚・出産・転職・独立など、人生の大きな選択が重なる時期。
終活は、「どう生きたいか」「どんな未来をつくりたいか」を考える時間でもあります。
自分の軸を見直すことで、これからの選択がもっと納得のいくものに。
30代終活、何から始めればいい?
いきなり遺言やお墓の話…じゃなくても大丈夫!
以下のような「ライトな終活」から始めてOKです。
- スマホのパスワード管理を見直す
- 写真・動画の整理とバックアップ
- 使っていないクレカやサブスクを解約
- エンディングノートを「人生設計ノート」として活用
- 親との会話を始めるきっかけを持つ
終活は「未来の自分を助ける、今の選択」
「まだ先の話」だと思っていた終活が、実は「今の自分のため」になること。ちょっと意外でしたか?
実は、終活を始めている30代、40代はたくさんいます。
終活は「死への準備」ではありません。「生き方を整える」「未来の自分と大切な人を守る」ための前向きな行動なのです。
忙しい毎日だからこそ、突然焦らないように、まずは小さなことから始めてみませんか?
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