終活というと、老後の話…と思われがちですが、実は「今すぐ」準備しておきたい人がいます。
それは、高齢だからでも、資産家だからでもありません。この記事では、年齢や資産の額にかかわらず、終活を早く始めるべき人の特徴をご紹介します。
特徴① いくつもの金融機関・サービスを利用している人
複数の銀行口座や証券口座、保険、電子マネー、サブスクサービスなどを使い分けている人は、自分しか把握していない情報が多くなりがちです。
ご自身では「ちゃんと管理できている」と思っていても、家族にとってはその全貌が見えず、死後に把握・解約・名義変更の手続きが非常に煩雑になるケースがあります。
▼対策例
- アカウント一覧をエンディングノートに記載しておく
- パスワード管理サービスを活用して、引き継ぎ方法を記録しておく
特徴② 家族や身近な人が終活に詳しくない・協力できる状況にない人
「家族に任せればいい」と思っていると、いざという時に大きな負担をかける可能性があります。
たとえば、次のようなケースは要注意です。
- ひとり暮らしで家族と離れて暮らしている
- 子どもがまだ若く、相続や契約などの知識がない
- 兄弟姉妹と疎遠である
- 頼れる人がいない、または認知症の家族を介護している
このような場合は、ご自身で情報を整理して残すことが、後の安心につながります。
特徴③ 家族に伝えておきたい意思が明確にある人
以下のような気持ちが少しでもある方は、今のうちから終活を始めましょう。
- 「この財産は◯◯に渡したい」
- 「ペットの面倒は△△さんにお願いしたい」
- 「延命治療は望まない」
- 「自分らしいお別れをしたい」
自分の考えや希望は、明文化しておかないと伝わりません。
特に法的効力が必要なことは「遺言書」、思いやメッセージは「エンディングノート」など、形式に合った方法で残すことが大切です。
特徴④ デジタルに強い人・つい紙の書類を減らしがちな人
最近は、紙の契約書や通知がなくても、すべてネット上で完結する時代になりました。
スマホで手軽に契約・支払いを済ませられる一方、家族がその存在に気づけず、資産の存在が埋もれてしまうリスクがあります。
とくに以下に該当する方は、要注意です。
- オンライン証券や仮想通貨を利用している
- 通知はすべてメールで届くようにしている
- 自分しか知らないアカウント・クラウドストレージがある
終活は「資産の多い人」だけの話じゃない
「終活=資産家のためのもの」と思われがちですが、情報が分散している人や、意思を明確に持っている人ほど早めに取りかかるべきです。
大切なのは、「残された人が困らないように準備する」こと。
年齢や資産に関係なく、今のあなたに必要な終活のカタチを見つけて、少しずつ始めてみませんか?
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