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デジタル時代の「もしも」に備える、新しい終活
銀行口座や不動産だけでなく、
SNS・スマホ・クラウド・サブスク…
現代の私たちは、「デジタルの中」にもたくさんの資産や記録を残しています。
この「目に見えない遺産」を整理するのが、デジタル終活です。
スマホ1台に、人生の記録が詰まっている今。
何も準備しないまま突然亡くなると、
残された家族は、スマホを開くことすらできないという現実に直面します。
デジタル終活とは？
デジタル終活とは、
自分の死後に備えて、デジタル上の情報や資産を整理・明確化しておくこと。
整理すべき対象には、以下のようなものがあります：
| 分類 | 内容例 |
| アカウント類 | Gmail、LINE、X（旧Twitter）、Instagram、Facebook、Amazon など |
| 金融関連 | ネット銀行、証券口座、キャッシュレス決済（PayPay・楽天ペイ等） |
| データ | 写真・動画（Googleフォト、iCloud）、重要な書類のPDFやメモアプリ |
| サブスク | 音楽・映像配信、クラウドストレージ、月額アプリなど |
| ログイン情報 | パスワード、2段階認証、PINコード、生体認証設定など |
放置しておくと、こんなトラブルが…
- SNSアカウントがずっと公開されたままになる
- サブスクや有料サービスの自動引き落としが続く
- クラウド内の大切な写真が取り出せない
- 家族がスマホのロックを解除できず、中身を確認できない
遺族がこうした対応に追われることで、悲しむ余裕さえなくなることもあります。
デジタル終活で、まずやるべき5つのこと
① アカウント一覧をまとめる
使用中の主要なアカウントと、それが何に使われているかを簡単に記録します。
たとえば、以下のようなサービスは皆さんも日常で使っているのではないでしょうか。
- Gmail（重要な連絡・アカウント復旧用）
- Amazon（定期購入あり）
- iCloud（写真保存）など
ノートやエクセルでOK。まとまっていればどんな形でも十分です。
②パスワード管理方法を決める
- パスワード管理アプリを使う（例：1Password、Bitwardenなど）
- 紙に記載し、保管場所を決めておく（例：金庫、信頼できる人へ）
書き出すこと・第三者に見られないように保管することの両面が大事になります。
③ 消したいデータは今のうちに整理
- 過去の検索履歴、メモ帳、下書きフォルダなど
- 公開したくない写真やファイルは定期的に削除または非公開へ
死後に“見られたくない情報”は、元気なうちに手をつけておくのがベストです！
④ 残したい写真・ファイルは一箇所に
- 家族に見てほしい写真・動画はフォルダにまとめる
- クラウド保存でバックアップを
- ファイル名に「大切」「残しておきたい」など明記しておくのも◎
⑤ 誰に託すかを決める
- 家族、パートナー、信頼できる友人など
- 「万が一のときは、このノートを見てください」と伝えるだけでも安心材料に
必要に応じて、「デジタル遺品の対応を託す人」を遺言書に明記する方法もあります。
自分ひとりでも始められるのが「デジタル終活」
特別な手続きや、法的な知識がなくても、
デジタル終活は今日から始めることができます。
やることは、「まとめる」だけ。
それだけで、残された人が
「なにがどこにあるか分からない」というストレスから解放されます。
未来の安心は、スマホの中の整理から
デジタル終活は、自分の死後のためだけではありません。
「今の自分が、何をどこに保管しているか」を見える化することで、
暮らしもシンプルに、気持ちも軽くなるという副次効果もあります。
クラウド時代を生きる私たちにとって、
デジタル終活は 「いつか”」ではなく、「今」 のための備えです。
まずは、できるところから始めましょう！
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