終活や相続の準備を進めるなかで、法律や税金など専門的な知識が必要になる場面があります。そんなとき、どのような「士業(資格を持った専門家)」に相談すればよいのでしょうか?ここでは、相続に関わる主な士業の役割と、選び方のポイントを紹介します。
1. 相続に関わる主な士業とその役割
司法書士
- 不動産の名義変更(相続登記)など、登記関連の業務を担当してくれます
- 遺言書の作成サポートや、遺産分割協議書の作成にも対応
税理士
- 相続税の申告や節税対策を担当してくれます
- 相続財産の評価や、納税方法の相談が可能
弁護士
- 相続争い(遺産トラブル)など、法的なトラブルに対応できます
- 調停や裁判など、裁判所を通じた手続きも任せられる
行政書士
- 遺言書の作成支援や、戸籍収集・財産目録の作成などを担当します
- 相続手続き全般のサポートをしてくれるケースも多い
2. 専門家を選ぶときのチェックポイント
- 何を相談したいかを明確にする
不動産登記なら司法書士、相続税なら税理士、揉めそうなら弁護士…と目的に応じて選びましょう。 - ワンストップ対応が可能か確認する
複数の士業と連携してくれる事務所や、相続専門の窓口があるところは便利です。 - 経験や実績を確認する
相続に特化した実績があるかどうか、相談件数や口コミなどを参考に選びましょう。 - 相性や説明のわかりやすさも大切
長く関わる場合もあるため、親身に相談にのってくれるかも重要です。
3. 終活の一環として士業との関係を築いておこう
相続は発生してからでは時間も心の余裕も限られます。終活の段階で一度専門家に相談しておくと、将来的にスムーズに対応が可能になります。
また、「どの専門家に、どこまでを頼みたいか」という範囲をあらかじめ決めておくことも、自分の希望を反映させるためには有効です。
相続に関わる士業には、それぞれ明確な役割があります。困ってから探すのではなく、「事前に信頼できる相談先を見つけておくこと」が、安心の終活には欠かせません。自分の状況に応じた最適な専門家を見つけ、早めに行動しておきましょう。
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