現代では、SNSやサブスクリプション(定額サービス)の利用が当たり前となり、それらが「デジタル遺産」として扱われる時代になっています。しかし、ユーザーが亡くなった際の手続きやアカウントの扱いについては、まだまだ認知が進んでいないのが実情です。
この記事では、主要サービスの死後手続きやアカウント管理についての対応状況をまとめました。
目次
SNSアカウントの死後対応
- 追悼アカウントへの切り替え:家族や友人が申請することで、プロフィールが「追悼アカウント」に変更され、思い出として保存されます。
- アカウント削除の申請:遺族が希望する場合、削除も可能です。
- 生前設定あり 生前に「追悼アカウント管理人」を設定できます。
- 追悼アカウント:申請により「追悼」表示が付き、投稿はそのまま残ります。フォロワーは増減しません。
- 削除申請 正式な死亡証明書などを提出すれば、削除も可能です。
X(旧Twitter)
- アカウント削除:家族または法定代理人が削除申請できます。必要書類(死亡証明書・本人確認書類など)が求められます。
- 事前設定不可 生前に追悼設定などを行う機能は今の所ありません。
LINE
- 公式な死後手続きは明示されていない
しかし、利用停止後に一定期間が経つと、アカウントは自動削除される可能性があります。 - サポートに問い合わせることで削除申請は可能です。
2. サブスクリプションサービスの死後対応
Netflix
- 利用者の死亡後、クレジットカードが停止されると自動的に契約も停止します。
- サポートへの連絡により、手動でアカウントを停止・削除することも可能です。
Amazon Prime
- 家族がカスタマーサポートに連絡し、アカウント削除や支払い停止が可能です。
- 登録済みの支払い方法が利用できなくなれば、契約も解除されます。
Apple(iCloud, Apple Music など)
- デジタル遺産プログラム(Legacy Contact)を利用可能(日本でも提供開始)。
- 生前に「信頼できる連絡先(Legacy Contact)」を設定することで、死後データへアクセスできるようになります。
Google(Gmail, YouTube, Googleフォトなど)
- アカウント無効化管理ツールが利用可能です。
- 生前に一定期間アカウントが使われなかった場合、指定した相手にデータを引き渡す設定ができます。
- 死亡後の削除やアクセス申請も可能です(要書類提出)。
自分の意思を明確にしておくことが大切です。
SNSやサブスクのアカウントも、放置されればトラブルや情報流出のリスクになりかねません。各サービスが提供している「死後のアカウント管理設定」は、生前にしか行えないものが多く、元気なうちの準備がカギになります。
- アカウントのログイン情報をエンディングノートに記載する
- 各サービスの死後対応方針を確認し、設定しておく
- 信頼できる人にデジタル資産の存在を伝えておく
このような対応をしておくことで、自分の死後も大切な人たちがスムーズに手続きを進めることができ、トラブルを避けることができます。ぜひ見直してみてくださいね!
コメント